ダイエットや健康維持に欠かせないキーワードの「ミトコンドリア」。高齢妊活で一番気になるのが「卵子の老化」ですが、この卵子の老化を防ぐという意味での「卵子を元気にする=活性化」分野に関してもとても重要な役割を果たしています。【ミトコンドリアの活性化】という観点から「卵子の老化」について考えました。
パラサイトイヴという映画
1995年(平成7年)に、日本ホラー小説大賞を受賞した瀬名秀明(Sena Hideaki)さんの「パラサイト・イヴ」。
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その後1997年に映画化され、程なくしてテレビのロードショウで放映されたりしました。
昭和50年生まれで今年42歳になる私は、当時テレビで観た派なんですが、葉月里緒菜さんの妖艶な演技が今でも忘れられないぐらい強烈な印象を受けました。
「ミトコンドリア」と「パラサイト・イヴ」、どんな関係が?と映画や小説に触れていない方はお思いかと思いますが
パラサイト・イヴのストーリーの主軸になるキーワードに「ミトコンドリア」が出てきます。
交通事故で妻を亡くした、大学のミトコンドリア研究員の夫が、ドナーに移植するために取り出した妻の肝臓の肝細胞を培養し妻の面影を探そうとする(この時点で狂気)。しかし、次第にその細胞のミトコンドリアの特質が異変を生じ…みたいなストーリーです。
amazonプライムかhuruか、はたまたTSUTAYAかで再度観てみようと思います^ ^。
生物の細胞ひとつひとつに何百何千と存在する活動エネルギーの源がミトコンドリア
生物の細胞のひとつひとつに存在する「ミトコンドリア」が、例えば人が呼吸によって取り入れた酸素を「グルコース(ブドウ糖)などの有機物を材料に酵素を道具として分解」し、人のエネルギー源となるATP(アデノシン三リン酸素)を作り出しています。
ATPは、体内に貯蓄することはできず、瞬間的に消費されて消えてしまっています。
ATPは、体内の「エネルギー通貨」として例えられるように、必要なときに必要な量を細胞内のどんなエネルギーにも変換可能なエネルギーです。
内臓を動かしたり(特に心臓の周りには一細胞内のミトコンドリア量の多い細胞が集中しています)、筋肉を動かしたり、脳でものを考えたりするときにもミトコンドリアが作り出したATPエネルギーが使われます。
食事から得られたカロリーのほとんどが、ATPエネルギーに置き換えられてしまうため人間はこのATPを作り出すために食事を取っているようなものです。
通常ATPは、エネルギーが使われるとADPに変換されるが、エネルギーを必要としているのにエネルギーが足りない(生産が追いつかない)状態になると別の反応が体内で起こり、AMPが増えてくる。
AMPが体内に増えた状態=エネルギーが逼迫(ひっぱく)した状態ということで体内には「生命維持的に危険な状態である!」という伝達が広がりミトコンドリアでもっと脂肪を燃焼せよ!という司令が発せられる。
これがもうひとつのエネルギー生産方法である「燃焼」です。人間が必要なエネルギーは「燃焼」という名前が付いている反応によって体内の脂肪をエネルギー変換することでも得られます。その時にも呼吸によって取り入れられた「酸素(さんそ)」が使われます。
このようにエネルギーの枯渇を感知して命令を出すキーとなるのがAMPKという酵素(こうそ)です。
AMPの量が増えることで活性化してくる酵素がAMPKです。
ダイエットにも関係してくるミトコンドリア
ATPとAMPのバランスは、体内に取り入れられる「酸素(さんそ)」の量で異なってきます。
聞いたことがあると思いますが、ウォーキングなどゆっくり酸素を取り入れながら身体を動かす「有酸素運動」と瞬発的に多くの力を必要とする短距離走やウェイトトレーニングなどの「無酸素運動」の状態度とでは体内のエネルギー生産ラインの状態が異なるということです。
まず、無酸素運動で(ATPが不足しAMPが増えてその結果)AMPKを活性化させることで
「余った脂肪を貯蓄に回すな」
「貯蓄脂肪を燃やせ」
「ミトコンドリアを増やせ」
「筋肉の中に糖を取り込んでエネルギーを作れ」
という司令が出ます。
そして、より多くの脂肪を燃焼させるために「酸素を多く取り入れる」有酸素運動を行うとミトコンドリアで脂肪をどんどん燃やす。
しかしながらしばらくすると体内にATPが増えてきてAMPKの活動が衰えてくる。
そこで再び無酸素運動でATPが不足する状態を作り…ということを繰り返すことで効率的に貯蓄脂肪を燃焼させることができます。
運動をするとミトコンドリアが増える仕組み
運動が苦手な人でも、毎日運動を続けていると2週間ほどで同じ運動でも息が上がらず楽になる分岐点やってきます。
これは、運動をすることでミトコンドリアが増え、必要なエネルギーを必要なATPエネルギー生産でまかなえるようになったからです。
どうやってミトコンドリアが増えるのか?近年その謎が解かれつつあるのですが、ATPエネルギーが枯渇したときに出現するAMPKが「エネルギーが足りません!」とPGC-1αというタンパク質に伝えます。
このPGC-1αが、実はミトコンドリアを増やす装置で、カロリーが少なくなったときや身体が冷えた時にもミトコンドリアを増やす司令を出しています。
体内のバランスを上手くとる仕組みが生命の細胞の中に備わっているということです。
「有酸素運動と無酸素運動を組み合わせたトレーニング」に並び「寒稽古」や「短期的な断食」が体力向上・健康維持に良いのはこのためです。
汗をかく夏場のダイエットよりも少し寒いくらいの秋冬にダイエットが成功しやすいのも同じ理由です。
ミトコンドリアの量が増えると結果的にエネルギー代謝量がアップします。
ではミトコンドリアがどう妊活に関係しているのか??
別の記事で少しずつ書いていこうと思います^ ^1995年(平成7年)に、日本ホラー小説大賞を受賞した瀬名秀明(Sena Hideaki)さんの「パラサイト・イヴ」。
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その後1997年に映画化され、程なくしてテレビのロードショウで放映されたりしました。
昭和50年生まれで今年42歳になる私は、当時テレビで観た派なんですが、葉月里緒菜さんの妖艶な演技が今でも忘れられないぐらい強烈な印象を受けました。
「ミトコンドリア」と「パラサイト・イヴ」、どんな関係が?と映画や小説に触れていない方はお思いかと思いますが
パラサイト・イヴのストーリーの主軸になるキーワードに「ミトコンドリア」が出てきます。
交通事故で妻を亡くした、大学のミトコンドリア研究員の夫が、ドナーに移植するために取り出した妻の肝臓の肝細胞を培養し妻の面影を探そうとする(この時点で狂気)。しかし、次第にその細胞のミトコンドリアの特質が異変を生じ…みたいなストーリーです。
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生物の細胞ひとつひとつに何百何千と存在する活動エネルギーの源がミトコンドリア
生物の細胞のひとつひとつに存在する「ミトコンドリア」が、例えば人が呼吸によって取り入れた酸素を「グルコース(ブドウ糖)などの有機物を材料に酵素を道具として分解」し、人のエネルギー源となるATP(アデノシン三リン酸素)を作り出しています。
ATPは、体内に貯蓄することはできず、瞬間的に消費されて消えてしまっています。
ATPは、体内の「エネルギー通貨」として例えられるように、必要なときに必要な量を細胞内のどんなエネルギーにも変換可能なエネルギーです。
内臓を動かしたり(特に心臓の周りには一細胞内のミトコンドリア量の多い細胞が集中しています)、筋肉を動かしたり、脳でものを考えたりするときにもミトコンドリアが作り出したATPエネルギーが使われます。
食事から得られたカロリーのほとんどが、ATPエネルギーに置き換えられてしまうため人間はこのATPを作り出すために食事を取っているようなものです。
通常ATPは、エネルギーが使われるとADPに変換されるが、エネルギーを必要としているのにエネルギーが足りない(生産が追いつかない)状態になると別の反応が体内で起こり、AMPが増えてくる。
AMPが体内に増えた状態=エネルギーが逼迫(ひっぱく)した状態ということで体内には「生命維持的に危険な状態である!」という伝達が広がりミトコンドリアでもっと脂肪を燃焼せよ!という司令が発せられる。
これがもうひとつのエネルギー生産方法である「燃焼」です。人間が必要なエネルギーは「燃焼」という名前が付いている反応によって体内の脂肪をエネルギー変換することでも得られます。その時にも呼吸によって取り入れられた「酸素(さんそ)」が使われます。
このようにエネルギーの枯渇を感知して命令を出すキーとなるのがAMPKという酵素(こうそ)です。
AMPの量が増えることで活性化してくる酵素がAMPKです。
ダイエットにも関係してくるミトコンドリア
ATPとAMPのバランスは、体内に取り入れられる「酸素(さんそ)」の量で異なってきます。
聞いたことがあると思いますが、ウォーキングなどゆっくり酸素を取り入れながら身体を動かす「有酸素運動」と瞬発的に多くの力を必要とする短距離走やウェイトトレーニングなどの「無酸素運動」の状態度とでは体内のエネルギー生産ラインの状態が異なるということです。
まず、無酸素運動で(ATPが不足しAMPが増えてその結果)AMPKを活性化させることで
「余った脂肪を貯蓄に回すな」
「貯蓄脂肪を燃やせ」
「ミトコンドリアを増やせ」
「筋肉の中に糖を取り込んでエネルギーを作れ」
という司令が出ます。
そして、より多くの脂肪を燃焼させるために「酸素を多く取り入れる」有酸素運動を行うとミトコンドリアで脂肪をどんどん燃やす。
しかしながらしばらくすると体内にATPが増えてきてAMPKの活動が衰えてくる。
そこで再び無酸素運動でATPが不足する状態を作り…ということを繰り返すことで効率的に貯蓄脂肪を燃焼させることができます。
運動をするとミトコンドリアが増える仕組み
運動が苦手な人でも、毎日運動を続けていると2週間ほどで同じ運動でも息が上がらず楽になる分岐点やってきます。
これは、運動をすることでミトコンドリアが増え、必要なエネルギーを必要なATPエネルギー生産でまかなえるようになったからです。
どうやってミトコンドリアが増えるのか?近年その謎が解かれつつあるのですが、ATPエネルギーが枯渇したときに出現するAMPKが「エネルギーが足りません!」とPGC-1αというタンパク質に伝えます。
このPGC-1αが、実はミトコンドリアを増やす装置で、カロリーが少なくなったときや身体が冷えた時にもミトコンドリアを増やす司令を出しています。
体内のバランスを上手くとる仕組みが生命の細胞の中に備わっているということです。
「有酸素運動と無酸素運動を組み合わせたトレーニング」に並び「寒稽古」や「短期的な断食」が体力向上・健康維持に良いのはこのためです。
汗をかく夏場のダイエットよりも少し寒いくらいの秋冬にダイエットが成功しやすいのも同じ理由です。
ミトコンドリアの量が増えると結果的にエネルギー代謝量がアップします。
ではミトコンドリアがどう妊活に関係しているのか??
別の記事で少しずつ書いていこうと思います^ ^